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20年度の高校入試対策

判断力・表現力の強化

 選抜における内申点の比率は低いとはいえ、まだ3〜4割の比重を保っています。内申の1ポイントが学力検査の4〜8点に相当する計算です。2学期まではとにかく内申を上げる努力が賢明であることに変わりはありません。9割の都立高校の推薦入試でも一番重視されるのはまだまだ内申の素点(調査書)です。

調査書と面接のみの高校
調査書 面接
大崎 450 150
田園調布 400 200
雪谷 500 100

小論文・作文実施校
調査書 面接 作文・小論文等
三田 450 150 100
小山台 900 150 300
目黒 450 100 100

また、私立高校の推薦を受ける上では(単願にせよ併願にせよ)「内申点が全て」なのです。
 オール3は現在では「真ん中あたり」の成績ではありません。絶対評価になってからは全体的に内申点の平均値が上がっているため、かつてはオール3で入れた中堅私立高校に入るためには4が最低でも3つ〜4つくらいないと入れない状況です。

 個人差はありますが、内申点を上げている塾生の傾向としては
    (1)授業を休まない。
    (2)宿題を問題意識を持って取り組む。

 当たり前のことですが、この2点をきちんとできた生徒が大きく内申を伸ばしています。部活動や学校行事などやむをえない場合は別としてコンサートや打ち上げなど、がまんすべきところで塾を休むのは非常にマイナスです。単に授業を欠席するという以上に、受験に対する緊張感を失ってしまうからです。何かをがまんし、目標に向かうという姿勢を身につけるせっかくの良い機会をふいにしてしまうからです。
 一回一回の授業へのこだわりが内申アップにつながります。授業のメニューを確実に消化する生徒は定期試験の成績があがります。すると今度はその科目に対するモチベーションが上がり、学校の授業態度や提出物も改善されていくという連鎖につながるのです。
 それまで数学の試験で20点も取れなかった生徒が100点を取る、あるいは英語の偏差値が40台だった生徒が60台を取る、といった事実が生徒に自信を与え、勉強に向き合う姿勢を変えていきます。
 絶対評価になってから各科目に対する本人の実力重視になるのかと思っていたところが、授業態度・提出物などの学力以外の「姿勢」とでも言うべきものが「客観的」なスタイルを装って評価の大きな要素になったようです。その意味ではむしろ従来よりも、先生の主観が評価に反映されやすくなったような気がします。
 生徒それぞれには各先生に対する様々な思いが交錯していることとは思いますが、 広い視野で高校入試の重要性を第一に考えて授業を受けてもらいたいと思います。


都立志向の定着

 内申点のアップは、「貯金を増やす」という意味では非常に大切ですが、学校の成績=入試問題に対応できる実力とは限りません。学校の内申はとても良いのに、模擬試験ではボロボロ、というのはよくあるケースです。定期試験は直前の数ヶ月に学習した内容について出題されるのが普通なので、3年間の学習内容全般を問う入試とはおのずと性格が異なってきます。さらに内申点は提出物や授業態度といった几帳面さなど、本人の性格の評価が加味・反映されているので、「その科目に関する能力はあるのに内申点は低い」といった事態も生じるのです。

 入試対応の実力は、模擬試験の偏差値に反映されます。模擬試験会社に長年蓄積された膨大なデーターを分析すると、模擬試験の偏差値と当日の入試得点の間には、ある相関関係が見られます。Y=8X−90という関係です。つまり、偏差値を1点あげると当日の入試の素点は8点あがる、というものです。一方、内申点の1点=当日の入試素点の約5点(7:3の場合)ですから、例えば、先生との相性が悪くてどうしても内申点があがらないのなら「実力をつけて模試の偏差値を上げれば良い」ということになります。

 Aさんの場合を見てみましょう。入塾から内申を2上げました。これは入試素点の10点に相当します。一方5科偏差値は8上げました。これは入試素点の64点に相当します。こと高校入試についてのみ考えれば、Aさんの努力は学校の評価の6倍も反映される、ということになります。
 Bさんもやはり内申は2しか上がりませんでした。入試素点10点だけアップです。しかし、5科偏差値は11アップ=入試素点88点アップということになります。

 学校の評価については疑問がないわけではありませんが、とにかく勉強をして実力をつけさえすれば、内申点のマイナス分など問題にならないくらいの飛躍ができるのだ、とお考えください。ただしこれは都立一般入試に限ったことであり、都立の推薦入試や私立の併願推薦については内申点が何よりものを言うのだ、ということは既に述べました。

 それでは、その実力はいつどのようにして身につけるのか。もちろん日々のたゆまぬ努力、につきるのでしょうが、大切なポイントが二つあります。

夏期講習でジャンプする
 普段、塾ではどうしても内申点を上げるために学校の進度に縛られた授業をせざるを得ません。入試対策までは手が回らないのです。とにかくたくさん貯金しておこう、ということで常に定期試験を念頭において授業を行います。しかし3年生の夏期講習は別です。入試を目標に置いてのトレーニングを積む時間が初めて与えられるのです。
 たいていの塾生は3年の夏期講習をきっかけとして、入試対応の実力をつけます。短期間に集中して1年生からの復習ができるのです。それまでの模試の結果には浮き沈みが見られます。思春期の受験生ですから、様々な心理的要因で勉強への意欲が左右されることもあるのです。ただ、受験について言えば、この夏だけはとにかく全力で勉強に集中して欲しいと思います。

活字離れの克服……問題を読み何を聞かれているのかを理解する力
 入試問題で、たとえばイタリアは世界地図上のどこに位置していますか、といった単なる知識を問われることはほとんどありません。そうした知識を自分で使いこなし、類推して問題を解決する能力が求められているのです。
 ここ十数年、ゲーム産業が隆盛を極める一方で若者の活字離れが進み、「自分で読み解き、類推する」機会がずいぶん減ってきたように思います。そうした傾向は私たちにはどうしようもない部分もあるのですが、入試で問われるのはまさに「自分で読み解き、類推する」能力です。
 入試までのあと数ヶ月、塾では折りに触れ自分で読み解くよう指導していますが、どうしても「もう無理」と早々に投げ出してしまう生徒が多いのが現実です。重い物を持ったことのない者が重量挙げに挑戦するようなもので、活字を追うことに慣れていない生徒にとっては、一瞬にして答えの出ない問題はじれったくて仕方ないのです。そもそも問題を読むことさえ億劫なのですから。逆に言えば、「自分で読んで何を聞かれているのかを理解する」ことさえできれば各科目で優に20点くらいはアップするのだということです。 自宅で本や新聞が読めたら一番なのですが、そうした習慣付けを今からやるのはとても難しいでしょう。
ただ
(1)テレビゲームの類の使用を自粛する
(2)バラエティー番組ではなく、歴史ドラマや旅行番組、科学番組を見るよう心がける
といった努力はできるのではないかと思います。

高校進学の動機付け
  
 今から志望校を明確に考えている生徒は少ないと思います。自分の現在の位置に照らしてぼんやりと「ここいらへんの高校を‥‥」というのが大部分でしょう。しかし、高校の方は、できる限りはっきりとした志望動機を求める傾向にあります。差別化された高校が供給するものと、志望する者の動機・学力の一致を求めるのです。

 しかし、実際は多くの生徒が受験勉強を重ねる過程で「なんとなくいいな」と思っていた高校を「この高校に是非入りたい」と感じるように変化していくようです。「この高校に是非!」といった動機が先にあるわけではなく、これまで経験したことのない緊張感の中で動機(それが純粋な意味の動機ではなく自分を納得させるための「思いこむ努力」に近いものだとしても)を形成していくのです。

 これまで「自分の将来」のことなど具体的・現実的に考えてこなかった子どもたちにとってそれはごく自然ななりゆきと言えるでしょう。多くの場合、動機はあとから作られるものなのです(それは進学に限らず就職でも言えることだと思います)。今の時点で自分が何を欲しているのか、子どもは高校受験というフイールドに限定されて、はじめて真剣に考えます。中3生は三者面談を行います。それが塾としての動機作りの出発点ですが、ひとつお願いがあります。

 高校側からの受験生への働きかけは以前よりずっと積極的になってきました。見学、説明会、体験入学など様々なチャンスが用意されています。「校舎がきれい」「先輩たちが親切」「先生たちが楽しい」何でもいいです。現在の子どもにとって「とりあえず必要」なものが魅力として映るのだろうと思います。積極的に学校見学に参加してください。種がなければ何も育ちません。「動機付け」の種子を早いうちに蒔けたら、と思います。「入試までのスケジュールは?」を見ても、見学・検討できる時間はとても限られていることも併せてご記憶ください。

 とにかく自分たちで動かないと高校を決めることはできないのだと思ってください。「誰かが最適の高校を推薦してくれる」ことはありません。学校の先生は志望校とのパイプにはなってくれますが、はっきりと志望校を決めない限り動いてはくれないのです。それは公務員という立場の限界であって、どこかの高校の利益になるように動くことはできないからです。塾でもできる限りのアドバイスはしていきますが、最終的に高校を決めるのは本人の判断だとお考えください。


塾を積極的に利用する

 毎年振り返ると、毎日のように塾で自習をしていた生徒は内申点が大きく伸びる傾向にあります。わからない部分を質問しながらそれまで出さなかった提出物をこまめに出すようになったり、不得意な分野の勉強を開始するきっかけを掴んだり、と「自宅ではできないこと」も塾で可能になる場合があるのです。

 三年前の受験生は内申点アップのために、2学期の期末試験が非常に重要で、私立高校が第1志望の者にとっては、事実上の入試にあたると認識し、期末試験前にはみんな毎日塾に来て自習に励んでいました。その結果、内申点を大幅にあげて、希望する私立高校の基準値に達しました。勉強を生活のリズムに組み込むために塾の活用をお勧めします。





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